2018年7月14日土曜日

生態観察ツアー、梶賀ダイブ その1

小笠原と須江、串本、青海島の残りとまだログたまりまくってますが、今回季節ネタなので先に梶賀のログをブログにします〜。

7月上旬、クロホシイシモチの産卵狙いで久々梶賀へ行って参りました。

お世話になったお店:潜水屋さん
ちょうどダイバー8月号で水中写真家のきゅうさんが尾鷲について書かれていましたが、系列のお店で、同じガイドさんにお願いしました。

クロホシイシモチといえばオープンの時くらいしか紹介されない地味さですが、産卵は面白いことで有名ですね。

私も書籍やブログで前知識はありましたが、百聞は一見に如かずですね〜。

最近は各地で教えてもらい、群れからペアになるところまではわかるようになってましたが、
産卵間近のクロホシイシモチは少し動きが変わってきますね。

上のお腹の膨らみが大きい方がメス、下の方がオス。
2匹、重なり合うように行動します。

メスが産む卵をオスがくわえて保育するため、頻繁にこのポジションになりますが、それでもなかなか産みません。

よく見るとオスが口をパクパクしてます。

これが噂に聞く卵受け取りの練習かー!

他にも軽くパクパクしているのがいて練習と思っていましたが、本当の練習はかなり大口でした。

ちょっと不思議なのはメスもたまに大口を開けていたこと。
まぁ、あくびのように口開ける魚は何度か見ているのでそれかもしれないけれど、一緒に練習しているみたいで可愛かった。

途中他のメスが来たり、まるで卵を狙っているかのように他の魚が来たりするのをメスが追い払ったりしながら、
何度も何度もオスがポジションとったり大口開けたり、怪しい動きをするのですが、一向に産みません。

ここで少し変化が。ええダイバーの方に変化が現れます。
心が折れて来るのです。
しかもど干潮で水深3mだったもので、体は重めにしたウエイトで問題なかったのですが、軽いフィンにしたため足だけ浮きぎみ。

途中でフィン脱いだら浮かないかなと試したがだめやったw
次はアンクルウェイトをレンタルしようと心に決めながら、散漫になって来ます。

それでも2匹の位置がさらに低くなったように感じ、密接している時間も長くなって来たような、そう願っていただけかも笑。

とにかく微妙に油断していたら

プリっ!

ん?え?あ!なんか白い塊?え?赤い?え?

咥えた!!パシャパシャパシャ!
まぁそんな感じで、写真はすでに口に収まっていたのでした。笑

しかし受け取りの瞬間をほんわかとしか撮れなかったとしても、咥え慣れないオスがたまにこうやって
 ゲロンちょするのでシャッターチャンスは残ってますよ。

まぁそりゃいきなりこんな口いっぱい含んだらえずくわな...(ちゃんとまたお口に戻しますよ)
慣れて来たらだんだん出さなくなるらしいので、産卵と合わせて見ておかなくてはですね!

さて、イクメンパパモチくんの卵を守る戦いはこうして始まったのですが、その最初の敵はなんと!!
ペアのメスなのでした。

ライバルのメスとかじゃなく、ペアのメスなのです。
なのでパパモチくんはママモチさんが口の近くにいない時にゲロンちょします。

ママモチさんはパパモチくんの口からもれた卵を見て食べにかかります。

誰かに食べられるくらいなら、私が食べてやるー!
なんとなく天城越えを彷彿とさせる愛憎渦巻く魚の世界です。

でも理にかなっているのですよね。
パパモチくんの口からはみ出た、死んでしまう卵なら、食べて栄養にした方が良いのだもんね。

さて、串本にもたくさんいるクロホシイシモチですが、
自力で探さなくてはならないバディダイブではなかなか観察する機会がありませんでした。

ビーチにもいるんですが、産卵するタイミングがわからないため長丁場。ええ、誰も付き合ってくれんのですよ;▽;

そこで今回潜水屋さんに見たいとせがみ、ガイドさんが快くマンツーマンになれる日をチョイス、案内してくださったのです。

他にも、

ナガサキスズメダイの保育が見れました。(トリミング)
見てください。この優しい顔〜。

そして、
私に向けるこの顔〜( ´ ▽ `; )

こんなにちいこくても、子供守るために一生懸命なんやなぁ。

この後さらにクツワハゼの卵も二ヶ所で見れました。クツワハゼは綺麗な婚姻色とか見るけど、卵はごっつマニアックな印象〜。
あれだけおるからそりゃ産んでるやろうけど〜。


クロホシイシモチの産卵ですが、これから水温がぐんぐん上昇し、見れる確率が上がるそうです。
ぜひリクエストしてみてくださいな〜!